Not so open-minded that our brains drop out.

科学とニセ科学について書くブログ

謎の化学物質(C6H12O5)2の恐怖

(C6H12O5)2という見慣れない化学式でググると、この化学式で表現される化学物質が極めて危険な物質であることを思い知らされる。この物質は「白い麻薬」と言われるほど習慣性があり、様々な病気や先天的な障害を引き起こすらしい。でも一番恐ろしいのは、こ…

謎のホメオパシーCD「サイレントヒーリング」

ホメオパシージャパン株式会社はレメディや関連書籍はもちろん、それ以外にもさまざまなグッズの販売を手がけているが、どのグッズも突っ込みどころ満載である。そんな粒ぞろいの商品の中でも、今回ご紹介するのはこの商品はひと味違う。 サイレントヒーリン…

ダブル竹内の悪いとこ取りをする内田麻理香氏

「サイエンスコミュニケーター」の内田麻理香氏は、著書『科学との正しい付き合い方』で展開した「血液型性格判断批判批判」についてtwitterで議論になった際に、以下のようにつぶやいている*1。 .@cactus_f 血液型に関しては、黒に近いグレーだと思っていま…

『科学との正しい付き合い方』のダメなところ

科学との正しい付き合い方 (DIS+COVERサイエンス)作者: 内田麻理香出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/04/15メディア: 新書購入: 14人 クリック: 528回この商品を含むブログ (32件) を見る別に書いてあることが全部ダメってわけ…

『代替医療のトリック』感想

代替医療のトリック作者: サイモンシン,エツァートエルンスト,Simon Singh,Edzard Ernst,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01メディア: 単行本購入: 38人 クリック: 1,000回この商品を含むブログ (109件) を見る ホメオパシー・鍼治療・カイロプラ…

『ちゃんとしたホメオパシー』は実在するのか?

前のエントリで紹介した『レアリゼ』の記事を受けて、id:arakik10 氏は『ちゃんとしたホメオパシー』に関して肯定的な見解を述べている。すでに前のエントリで述べたように、ホメオパシーは、インフォームドコンセントの考えに反するし、経済的・倫理的にも…

ホメオパシーはカウンセリングとして許容されるか?

ホメオパシーのレメディに効果がないことを知った上で、それを許容しようという人がいる。例えば、以下で引用する『インディペンデント・メディア「レアリゼ」』の記事では、ホメオパシーに効果がないことと、ホメオパシーによる通常医療の否定の問題を理解…

やる夫で学ぶホメオパシー4

下心からホメオパシースクールに通いだしたやる夫だったが、洗脳により完全にホメオパシーの信奉者になってしまった。そんなやる夫はスクールで入れ知恵されたホメオパシー批判批判をやらない夫に披露する。 |┃ ガラッ. |┃ |┃ ノ// ./ ̄ ̄ ̄ \ 現代医学の犬の…

レメディ職人の朝は早い。

レメディ職人の朝は、まず水との対話から始まる。 「ありがとう。今日もきれいだね。」 「水は何でも知っているんですよ。水に聞けば、今日のレメディの出来の良し悪しが分かるし、水への感謝の気持ちがなければいいレメディはできない。」 *1 しかし、水を…

『誤用される「プラセボ効果」』の誤用と「プラセボ効果」のそもそも論

プラセボ効果は比較的広く使われている用語だが、同時に誤用も多い。よく見かけるのは、"プラセボ効果=思い込み/自己暗示による効果"という誤解。そういう誤解を指摘しプラセボ効果を完全には解明されていない複合的な現象として整理したという意味では、誤…

やる夫で学ぶホメオパシー3

効果がないことが明らかなホメオパシーだったが、人間はそれを根絶するほど合理的ではなかった。ホメオパシーは欧米のみならず、日本にもじわじわと浸透しつつある。 ここからは現代、特に身近な日本での事例を交え、人がいかにしてホメオパシーを有効な治療…

やる夫で学ぶホメオパシー2.1

もちまさ夫が「やる夫で学ぶホメオパシー」の反響に驚いているようです。 ____ /⌒ ⌒\ お陰様ではてブたくさんつけてもらったお /( ●) (●)\ それにガジェット通信さんにも載せてもらったお! /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ | |r┬-| | \ `ー'´ /*1 …

やる夫で学ぶホメオパシー2

原子・分子の概念が確立し普及する以前のハーネマンの時代はいざ知らず、20世紀においてはホメオパシーに効果がないことは科学的にはもはや自明のこととなっていた。 / ̄ ̄\ / _ノ \ ホメオパシーに効果なんてあるわけないだろ、 | ( ー)(ー) 20世紀…

やる夫で学ぶホメオパシー1

ここではニセ科学、ニセ医療の一つであるホメオパシーがいかにして興り、20世紀初頭までにどのように批判されたかを概説する。 ____ / \ ドイツの医師のハーネマンだお。 / ─ ─ \ ハネ夫と呼んでくれお / (●) (●) \ みんなよろしくお。 | (__…

長妻厚労相がホメオパシーに言及した件

2010年1月28日の予算委員会*1で長妻厚労相がホメオパシーに言及した。問題のやりとりは民主党*2の山根隆治参院議員*3による鳩山総理への質問から始まる。 ○山根隆治君 おはようございます。 まず、統合医療の問題について総理にお尋ねをいたしたいと思います…

皇位継承問題にY染色体を絡めるブログ『やさしいバイオテクノロジー』

やさしいバイオテクノロジーというブログがある。私は前に何度か読んだことがあって、ニセ科学批判、とりわけ「酵素栄養学」批判は勉強になった。「天然信仰」についての記事でも共感する部分はある。しかしながら、久しぶりに覗いてみたら違和感を禁じ得な…

池田整治氏による予防接種否定論と自衛隊

週刊SPA!に寒気がする記事が載っている*1。この記事は、健康問題を研究している池田整治氏に対するインタビューの形式をとっている。インタビュアーが研究テーマを問うと、彼はこう答えた。 大きくは2つあります。まず、人体の免疫機構に対する誤解を解くこ…

コミックサイエンス撲滅委員会とコラーゲンについて

「コミックサイエンス撲滅委員会」なる組織ができるらしい。今のところ正式稼動前みたいだけど、ブログは開設されている。 コミックサイエンス撲滅委員会 ちょっと分かりにくいがどうやら元木一朗氏が仕掛け人らしい。コミックサイエンス撲滅委員会のブログ…

ジャングルの奥地に幻の爬虫類人類「レプティリアン」をみた!!

我々情報強者探検隊一行は、九州は鹿児島、魔境「阿久根市」へと向かった。その魔の密林に住むという未知の生物レプティリアンを捕獲するためである。レプティリアン*1の身長は15m、太古に生息した恐竜を思わせる姿を持ちながら、ビルをリモートコントロ…