Not so open-minded that our brains drop out.

科学とニセ科学について書くブログ

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ホメオパシーについての読売と朝日の詳報とホメオパシージャパンの反応

訴訟が起こったことを最初に報じた読売新聞は、今回の訴訟についての解説記事を7月31日に出した。同時に朝日新聞もBeの紙面で、訴訟の件も含めてホメオパシーの特集*1を掲載した*2。 読売の記事について 読売新聞の記事は朝日と同着一位とは言えホメオパシー…

千島学説呪縛を解く2 千島学説信奉者が豚インフルエンザ騒動を批判するとこうなる。

千島学説の信奉者である稲田芳弘氏は、ガン治療のみならず、現代医学に基づく感染症対策にも概して否定的な立場をとっている。例えば、稲田氏は自身のウェブサイトの『豚インフルエンザ対策の愚』という記事で以下のように述べている。 医学の基礎理論のこと…

千島学説呪縛を解く1 千島学説の概要とそのロジック

千島学説とは医学博士の千島喜久男氏が唱えた*1ユニークな生命現象についての"学説"である。新生命医学会のサイトによると千島学説は以下の8大原理から構成されているらしい。 第1原理 赤血球分化説 1932年発表 …畜産学粋…明文堂 (赤血球は凡ての体細…

医療政策の中のホメオパシーとロビー活動。一方で警鐘も

以前のエントリーで指摘したように、長妻厚生労働相は国会の予算委員会でホメオパシーを含む統合医療の研究に厚生労働省として注力していくことを表明した。大臣の答弁で言及された「統合医療の省内でプロジェクトチーム」は統合医療プロジェクトチームとし…

事件とは無関係の日本ホメオパシー振興会の言い分〜穏健なホメオパシー団体には自浄作用が期待できるか?

ホメオパシー助産師が乳児の病気予防に必要なビタミンK剤を与えずレメディで代用していたために乳児が死亡してしまったとして母親が損害賠償訴訟を起こした件*1だが、事件とは無関係だという日本ホメオパシー振興会がコメントを出した。 ホメオパシーの派閥 …

助産師提訴に関しての日本助産師会の非常にお粗末な対応

読売新聞が報じ、前のエントリーで取り上げたように、助産師が病気の予防に必要なビタミン剤を与えなかったために女児が死亡してしまったとして女児の母親が助産師を提訴した。助産師は偽医療の一つであるホメオパシーの錠剤をビタミン剤の代わりに与えてい…

ホメオパシー助産師が提訴された件について

ある女児の死亡をめぐる訴訟が読売新聞の記事で取り上げられた。 山口市の助産師(43)が、出産を担当した同市の女児に、厚生労働省が指針で与えるよう促しているビタミンKを与えず、代わりに「自然治癒力を促す」という錠剤を与え、この女児は生後2か月…

謎の化学物質(C6H12O5)2の恐怖

(C6H12O5)2という見慣れない化学式でググると、この化学式で表現される化学物質が極めて危険な物質であることを思い知らされる。この物質は「白い麻薬」と言われるほど習慣性があり、様々な病気や先天的な障害を引き起こすらしい。でも一番恐ろしいのは、こ…