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Not so open-minded that our brains drop out.

科学とニセ科学について書くブログ

やる夫で学ぶマクロビの歴史と桜沢如一の生涯 3

ネタ マクロビ やる夫

戦後、如一はマクロビオティックの世界進出を本格化する。

マクロビの世界展開

如一は自身が世界各地に赴いて積極的にマクロビの普及に努めた他、MI*1という塾を設立して弟子たちの育成し、海外に派遣した。

弟子の中で特に有名なのは久司道夫 (くし みちお) 氏だろう。


         ___
       /     \   みち夫、
      /   \ , , /\ アメリカでも世界平和と
    /    (●)  (●) \ マクロビの普及のために
     |       (__人__)   | 頑張るんだお
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄
.      |          |


         ,___
       /     \ はい、先生
      /  ⌒  ⌒ \ 行って参ります。
    /    (⌒)  (⌒) \
    |       、__',_,    |
    \       `‐'´  ,/

久司氏は東大大学院で学んでいた若者で第一期生としてアメリカに派遣された。現在も存命の人物で主にアメリカでのマクロビの普及に貢献し、現在は日本でも活動しているようだ*2

如一の最期

1966年、それは突然訪れた。


       ____
     /⌒三 ⌒\
   /( ○)三(○)\  ウッ....
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

妻リマと食事中に突然うめき声を上げて如一は倒れたという。


「あなた、あなた、しっかりして!」

         , -─‐──‐-、
          /        ゚    \  背中が痛い、押してくれ。
       / ;  ゜      °  \
      l  U      ;         l⌒ '"⌒ ヽ、
       |          u.    ;   |ー       \
.      ! u. _ノ′ヽ、__   ∪           ,;   \ ,rー、
        ゝ。((-‐)  (ー-))::。 i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
       (  ヽ'"(__人___)"'__ ,ノ ヽ、____"___,、___ソノ__ノ
  ´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'

「背中が痛い、押してくれ。」*3
これが私が文献から見つけ出せた範囲での如一の最後の言葉である。


こうして如一の激動の人生は終わりを告げた。
直接の死因は冠動脈血栓症だったというが、リマはアフリカ滞在時に罹ったフィラリアや如一がマクロビの研究のために飲んでいた漢方薬・紅花茶が原因ではないかと考えていたようだ。

死後の如一

      ____
    /      \  とうとう死んでしまったお
  / _ノ  ヽ、  \ 
/   (>) (<) . \ 我ながら
|    (__人__)   .  | 激動の人生だったんだお
\    .       /
  ヽ、      ../
    \   /
     ノ _.ノ
     ( .(
     )ノ
     ((
    .ノ



     |┃三
     |┃    γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
     |┃    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
 ガラッ. |┃  γ:::::::::人::::人::人::::人:::::::ヽ 如一...
     |┃  (:::::::::/  ─   ─ \:::::::)
     |┃三 \:/  (●)  (●) \ノ
     |┃     |     (__人__)    |
     |┃     \    ` ⌒´    /
     |┃三   /          /
     |┃三   \       (__ノ



         ____
       /      \   カーチャン...
      /  ─    ─\
    /    (●)  (●) \
    |     (__人__)   |
     \     ` ⌒´   ,/
    ノ           \



      _____
     / ノ' ^ヽ_\   カーチャン、
.  ゚ / 。;'⌒)  (⌒ヽ\°  逢いたかったんだお!
.  / o'゚~(___人___)~o°\゜
.  |     ゚ |/⌒ヽ|  ゚    |
  \     ` ⌒ ´    /





      _ , ― 、,__
   ,−:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
  ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  (:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) ドォリャー
 (:::::::::::::::::::ノ'ー'ー\ー'ー'/::::::)
 (:::::::::::::::::ノ  (●)  (●)::::)^l
  (:::::::::::::)     (__人__) |ー''''|
  `ー\ / ⌒ヽ ` ⌒´ / |  |
     /  へ  \__ /___/ /             / ̄ ̄\
   / / |    \    _ノ           / ●)) ((●\’, ・
  ( _ ノ    |      \´       _    (   (_人_)’∴ ),  ’
         |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   て
         .|                  ______ ノ    (
         ヽ           _,, -‐ ''"  ノ       ヽ   r'" ̄
           \       , '´        し/..     | J
            \     (         
              \    \    



        ____
      /      \ カーチャン、死んで早々にあんまりだお...
    /  _ノ  ヽ、_  \ なんで回し蹴り食らわすんだお?
   /  /⌒)   ⌒゚o  \ なんで死んでるのに足がついてるんだお?
   |  / /(__人__)      |
   \/ /   ` ⌒´     /





  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 如一がマクロビとかいういい加減な
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ 食事法をあっちの世界で広めてたこと、
(:::::::::/ \    / \:::::::) カーチャン、知ってるんだよ。
\:/  (●)  (●)  \ノ
 |   /// (__人__) ///.  | ちなみに足がついてるのはAAの都合だよ。
 \     ` ⌒´    / 言わせんな、恥ずかしい。
 /            /
 \       (__ノ




        ___
       /     \  マクロビはいい加減じゃないお!
     /   \ , , /\ 如一がもっと早くにマクロビに
   /    (●)  (●) \たどり着いていたら
    |       (__人__)   |カーチャンだって結核で死なずに
   \      ` ⌒ ´  ,/ 済んだんだお!
    ノ          \




  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、  如一は洋風の食事のせいで
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  カーチャンが結核で死んだと思ってる
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ みたいだけど、何の証拠があって言ってるの?
(:::::::::/ \    / \:::::::)
\:/  (●)  (●)  \ノ 当時の日本では和食で生活していた人もたくさんいたけど、
 |      (__人__)     |  その人たちにも結核で死んだ人はたくさんいたわよ?
 \     ` ⌒´    /
 /            /   洋食の人の方が結核にかかりやすかったという証拠でもあるの?
 \       (__ノ



      ____
    /:::::::::  u\  
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__  じゃあ、石塚先生の食養で
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu 如一の結核が治ったのはどう説明するんだお?
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   |
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |
   ヽ           i    丿
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /






  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 結核は当時死の病だったのは事実だけど、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 同時に自然に治ることがある病気でもあるのよ。
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)
\:/  (●)  (●)  \ノ如一の結核が治ったのは偶然じゃなくて、
 |     (__人__)     | 石塚先生の食養の成果だという証拠はあるの?
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ



        ノ L____
       ⌒ \ / \  マクロビで良くなったのは
      / (○) (○)\ 如一だけじゃないんだお。
     /    (__人__)   \
      |       |::::::|     | いくらなんでもすべてを
     \       l;;;;;;l    /l!| 偶然で片付けることはできないんだお!
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <
               レY^V^ヽl




  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、体験談なんて
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ何の証明にもならないわよ。
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)何の有効成分も含まれていない
\:/  (●)  (●)  \ノホメオパシーのレメディでも
 |     (__人__)     | 「効いた」「治った」なんて
 \    ` ⌒´     / 体験談は五万とあるじゃない。
 /            /
 \       (__ノ  体験談なんてそんなものよ。

体験談が何の参考にもならないことはこのブログで再三に渡って指摘してきたことだ。具体的には下記を参照されたい。

  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 でも、まぁカーチャンもマクロビで
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 体調が良くなった人が一人もいない
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ とまでは言わないよ。
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)
\:/  (─)  (─)  \ノ 例えば、砂糖たっぷりの料理より
 |     (__人__)     | 砂糖も果物も避けるマクロビ食の方が
 \    ` ⌒´     / 糖尿病の人にやさしいということは
 /            /   理論上ありうるわ。
 \       (__ノ



       ____
     /⌒  ⌒\  そうなんだお!
    /( ●)  (●)\強い陰性食品である砂糖の摂取は
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\厳に慎むべきなんだお。
  |     |r┬-|     |果物も食べ過ぎはよくないお!
  \      `ー'´     /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 でも、だからってマクロビが正しいという
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ことじゃないのよ、如一。
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)カーチャンが言ってるのは、
\:/  (●)  (●)  \ノ ある一つの観点から見れば、
 |     (__人__)     | マクロビ食の方がそうでない食事より
 \    ` ⌒´     / ましになる可能性があるってだけのことよ。
 /            /   
 \       (__ノ



     ____ 
   /      \    (さすがに看護婦だけあってカーチャンは手強いお)
  /  \   ,_\.  どういうことだお?
/    (●)゛ (●) \ 
|  ∪   (__人__)   |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、  糖尿病の人の食事は
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  糖分だけを制限すればいいってわけじゃないの。
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ 他の栄養素のバランスも考えなきゃだめなのよ。
(:::::::::/ \   / \:::::::)
\:/  (●)  (●)  \ノ 如一のマクロビは陰と陽だけで考えてるから、
 |     (__人__)     |  全体のバランスが蔑ろにされてるわ。
 \    ` ⌒´     / 
 /            / 例えば、如一の『新食養療法』にはこんな記述があるわよ。
 \       (__ノ  

糖尿病
 インシュリンの如きは全く無効で恐るべき大害あり一時は効いても最後に恐ろしいことになる。正食に限る塩味栗めしがよろしい。副食物で油気を強く取る事に工夫をする。殊に効果の大なるは、小豆と昆布と南瓜を塩からく煮て毎食椀に一杯宛食すること。禁物は菓子果物一切、漉餡類。パン、馬鈴薯、唐瓜、新漬物、肉類、生玉子、ビール、サイダー、酒、ブドー酒、水氷、塩うすきもの、入浴。最大毒物は酢のもの類である。口渇には玄米スープに食塩少量入れて飲用するがよい。二週間から遅くとも二ヶ月位で尿中糖分を検出しない様になる。

(引用元: 桜沢如一『新食養療法-食による健康と自由-』(1978年) 137ページ、強調は引用者による。)


       ____   我ながら全くもって合理的な処方なんだお。
     /⌒  ⌒\   無双原理では甘い砂糖は陰性で
   /( ―)  (―)\  辛い塩は陽性なんだお。
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
  |       |++++| 」_ キラッ | 陰性の砂糖からくる糖尿には
  \     `ー''´ l   /  陽性の塩が効くんだお。



      _ , ― 、,__
   ,−:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
  ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ オゥラ
  (:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
 (:::::::::::::::::::ノ'ー'ー\ー'ー'/::::::)
 (:::::::::::::::::ノ  (●)  (●)::::)^l
  (:::::::::::::)     (__人__) |ー''''|            オゥフッ
  `ー\ / ⌒ヽ ` ⌒´ / |  |
     /  へ  \__ /___/ /             / ̄ ̄\
   / / |    \    _ノ           / ●)) ((●\’, ・
  ( _ ノ    |      \´       _    (   (_人_)’∴ ),  ’
         |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   て
         .|                  ______ ノ    (
         ヽ           _,, -‐ ''"  ノ       ヽ   r'" ̄
           \       , '´        し/..     | J
            \     (           /      |
              \    \         し-  '^`-J



       ____
     /      \ なんで蹴るんだお
   /  _ノ  ヽ、_  \ひどいお
  / o゚((●)) ((●))゚o \
  |     (__人__)'    |
  \     `⌒´     /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ   
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ  カーチャンは如一を人様を
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::) 騙すような子に育てた覚えはないよ。
\:/。(。⌒) (⌒。) .。\ノ
 |     (__人__)     |  塩分は高血圧を誘発して
 \    ` ⌒´     /  糖尿病の合併症のリスクを高めるから
 /            /    取り過ぎちゃいけないのに、
 \       (__ノ    どうしてこんなことを本に書いたんだい?

現代的栄養学を知っている人は、様々な栄養素を過不足なくバランスよく摂取するのが、健康的な食事だと知っている。それに対して、マクロビオティックでは基本的に陰と陽だけに着目して、そこでバランスをとろうとしている。砂糖の過剰に塩の摂取で対抗できると考えているのはそのためだ。本当の意味でのバランスのとれた食事がマクロビオティックで実現しないのは明白だが、もしかするとルイ・ケルヴランの生体元素転換説を信じていた如一には、そんな指摘は無意味に思われたのかもしれない。


      ____
    /:::::::::  u\        それは飽くまで西洋医学の結論だお。
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__  その西洋医学は間違ってるんだお。
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   | 無双原理こそ宇宙の真理なんだお。
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |
   ヽ           i    丿
  /(⌒)        / ̄ ̄´ 
 / /       /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、  ムソーだかルソーだか知らないけど、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  如一はちゃんとそれを証明したのかい?
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)お前の嫌いな西洋医学の医者はきちんと
\:/  (●)  (●)  \ノ 臨床試験で塩分が血圧を上げて合併症の
 |     (__人__)     | リスクを高めることを証明してるんだよ。
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ


       ____
     /      \   そ、そうなのかお?
   / ─    ─ \  (さすがに看護婦だけあってカーチャンは手強いお)
  / -=・=-   -=・=- \
  |      (__人__)  U  |
  \     ` ⌒´     /

Does altering dietary salt intake aid in the prevention and treatment of diabetic kidney disease?

There is strong evidence that our current consumption of salt is a major factor in increasing blood pressure (BP), whether BP levels are normal or raised. Diabetes makes it more likely to develop high BP, which increases the risk of strokes, heart attacks and speeds up the progression of diabetic kidney disease. This review found 13 studies including 254 patients with type 1 and type 2 diabetes. Reducing salt intake by 8.5 g/day lowered BP by 7/3 mm Hg. Public health guidelines recommend reducing dietary salt intake to less than 5-6 g/day and people with diabetes would benefit from reducing salt in their diet to at least this level.

(引用元: http://www2.cochrane.org/reviews/en/ab006763.html)


  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 それにマクロビのせいで
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 実際に健康被害を被ってる人
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽだっているのよ。
(:::::::::/ \    / \:::::::)
\:/  (●)  (●)  \ノ
 |   /// (__人__) ///.  | これはカーチャンが
 \     ` ⌒´    /愛読してる医学雑誌BMJに掲載された
 /            /  マクロビ食で育てられた
 \       (__ノ   赤ちゃんの写真よ。

画像はここ
左が病院に運び込まれたときの写真で、右が数週間後の写真。乳幼児としては不自然に痩せていたことが一目瞭然である。


Roberts, I. F., West, R. J., Ogilvie, D. & Dillon, M. J. Malnutrition in infants receiving cult diets: a form of child abuse. British medical journal 1, 296-298 (1979). URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1597704/.

  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ   
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ  カーチャンは悲しいよ。
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::) 
\:/。(。>) (<。) .。\ノ カーチャンは如一を一生懸命、
 |     (__人__)     |  育てたのに、その如一が
 \    ` ⌒´     /  人様の赤ちゃんを病気にしてしまうなんて。
 /            /
 \       (__ノ   カーチャンは死んでも死に切れないよ。




         ____
       /   u \せ、西洋医学の医者の論文なんて
      /  \    /\端から信用出来ないんだお!
    /  し (○)  (○) \
     | ∪    (__人__)  J | マクロビを陥れる陰謀論かもだお!
    \  u   `⌒´   /




       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l  そう思っていた時期が
       /  @ o  @ ヽ 私にもありました、なのだ
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)
      リ::::::( ( ●) (●::(
.      ハ::::ハ  ,, r‐ァ j) )
        Y ヽ    ̄イ' y
        / 'ヘ   j ̄ヽ
       /、  ヾ /    ヘ
        il     Y   il
        l ヾ .._  i!  .. イl
        l j    i!    l l




         ____
       /     \ だ、誰だっけお?
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 あら、如一、忘れたのかい?
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ アヴェリーヌちゃんは
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::) あなたの塾の生徒だったんだろ?
\:/  (●)  (●)  \ノ
 |     (__人__)     |
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ



       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l
       /  @ o  @ ヽ  久司道夫の妻の
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ 久司アヴェリーヌ偕子なのだ。
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j 如一先生には旧姓の横山偕子の方が分かりやすいのだ。
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) 
      リ::::::( ( ●) (●::(  
.      ハ::::ハ  ,, r‐ァ j) )  私も昔はMI塾生で、先生の発行した
        Y ヽ    ̄イ' y   新聞『世界政府』を配ってよく公安とやりあってたのだ。
        / 'ヘ   j ̄ヽ   
       /、  ヾ /    ヘ 
        il     Y   il  思い出してくれたのだ?
        l ヾ .._  i!  .. イl
        l j    i!    l l



       ____
     /⌒  ⌒\  思い出したお
    /( ●)  (●)\ 旦那のみち夫は元気なのかお?
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /



       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l
       /  @ o  @ ヽ  いい質問なのだ。
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j でも、その前に
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) 私がどうしてここに
      リ::::::( ( ●) (●::(  いるのか考えてほしいのだ。
.      ハ::::ハ  ,, r‐ァ j) )
        Y ヽ   ∩ ノ ⊃
      /     ./ _ノ
      (.  \ / ./ ) │
      \  “ /___|  |
.        \/ ___ /



     ____   
   /      \   ここにいるということは
  /  \   ,_\.  アヴェリーヌも死んじゃったのかお?
/    (●)゛ (●) \  
|  ∪   (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 如一、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  アヴェリーヌちゃんは、
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ 子宮頸がんで亡くなったのよ。
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)
\:/  (●)  (●)  \ノ
 |     (__人__)     |
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ



       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l
       /  @ o  @ ヽ   そうなのだ。
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ  
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j そして、みち夫は私の子宮頸がんについて
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) こう書いているのだ。
      リ::::::( ( ー) (ー:::(   「|
.      ハ::::ハ  ,, r‐ァ j) )   l└-、
        Y ヽ    ̄イ' y   くi_l_レ
        / 'ヘ   j ̄ヽ   〉 ノ
       /、  ヾ /    ヘ  /  }
        il     Y   i \'  /
        l ヾ .._  i!  .. イ\  /
        l j    i!    l   ー'



         ____    アヴェリーヌは油を摂り過ぎだったのですよ。
       /   u \   いくら植物油だからといっても
      /  \   / \  限度というものがあります。
    / U (○)  (○) \
    |    u  __´,_  U |
     \u    /__/   /



       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l
       /  @ o  @ ヽ       みち夫は自分の妻であり
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ      マクロビの実践者でもあった
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j     アヴェリーヌがガンになって
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)     しまったことを素直に
      リ::::::( ( ー) (ー:::(   「|  認められなかったのだ。
.      ハ::::ハ  ,, r‐ァ j) )   l└-、
        Y ヽ    ̄イ' y   くi_l_レ そして、私がガンで死んだこと
        / 'ヘ   j ̄ヽ   〉 ノ  についてはこう書いてるのだ。
       /、  ヾ /    ヘ  /  }
        il     Y   i \'  /
        l ヾ .._  i!  .. イ\  /
        l j    i!    l   ー'



     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /: : :            \    妻はうかつにも放射線治療という
  /: : : _       _   \   暴力的な治療を受けてしまったのです。
/: : : : ´  , `      ´   `    \ そのせいで死んでしまったとしか
: : : : :/´ `ヽ      r´ `ヽ.     \私には思えません。
: : : ::(  f;;;;j l,     l f;;;;j )      l
: : : : ヽ_ ` _ノ     ヽ_ ´_ ノ;;:::    |
: : : : : : ´"''"   '   "''"´        l
: : : : : : . .    `           /
\: : : : : : :. ー -- - -     /
/ヽ: : : : : : : : : : :       イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´      \
: : : : . : : . : : .                 \



       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l
       /  @ o  @ ヽ   みち夫は私が死んだのを
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ 私が放射線治療を受けていたせいだと
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j 本に書いてるのだ。
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) 
      リ::::::( ( >) (<::(  みち夫の頭の中にはマクロビを
.      ハ::::ハ U, r‐ァ j) )  正当化することしかなかったのだ。
        Y ヽ    ̄イ' y   だから、その対局に位置づけた
        / 'ヘ   j ̄ヽ   西洋医学の治療のせいで
       /、  ヾ /    ヘ  私が"うかつに"死んだことにすれば、
        il     Y   il  都合が良かったのだ。
        l ヾ .._  i!  .. イl


     ____
   /     \
  /  ─    ─\
/   ‐=・=‐ ‐=・= \   ・・・
|       (__人__)    |   マクロビ以前に
\     ` ⌒´   ,/      夫として、人としてどうかと思うお。

これは久司道夫氏の著書『マクロビオティックをやさしくはじめる』に書かれていることだ。

マクロビオティックをやさしくはじめる

マクロビオティックをやさしくはじめる

がんで亡くなった妻のこと
さて次章では主な病気・症状ごとに、マクロビオティックの取り組みを紹介していきたいと思いますが、その前に私は忸怩たる思いで記さねばならないことがあります。それは妻の死についてです。私はマクロビオティック運動の最良のパートナーであった妻を、二〇〇一年七月三日、子宮頸がんによって亡くしたのでした。
いうまでもなく、妻はマクロビオティックの実践者です。食事の内容に問題があったわけではありません。その妻がなぜがんに冒されてしまったのか。それは「食べ方」に問題があったからです。
彼女の好物にコンブとサワド・ブレッドがありました。サワド・ブレッドとはマクロビオティックの原則を踏まえてつくられた黒パンの一種で、私たちが普及させたものです。ですからそれを食べることにはまったく問題はありません。ところが妻は、その二つをいつも油で炒め、しかも毎日のように食べていたのです。
私は「いくら植物油でも、脂肪の取り過ぎはよくない」と諭しましたが、五黄のイノシシ生まれの彼女はなかなか頑固で、私の忠告を聞き入れません。「大丈夫よ。これは身体にいいものなんだから。逆に生野菜なんかを一緒に食べると、むしろ陰性のものの摂りすぎになるのでしょ」と反論するわけです。マクロビオティック食に関して、妻は妻なりの考え方がありました。
しかし、いくら「いいもの」でも、やはり脂肪の摂りすぎがいいはずはありません。やがてその積み重ねによって、子宮からの出血が起こるようになったのです。
私は病院での検査をすすめましたが、ここでも頑固で思い込みの強い妻は、「いいものを食べているから、月経が再発したのかしら」などといって、検査にいきませんでした。ついに痛みが伴うようになってはじめて、妻はしぶしぶ病院に足を運びましたが、検査の結果は子宮頸がんだったのです。しかも第四期まで進んでいました。
主治医の主張と妻の意向もあって、とりあえず幹部だけは放射線治療で除去しましたが、退院後は私が処方したマクロビオティック食に改めさせました。すると数ヶ月で、がんはきれいになおったのです。
こうして妻は国外への出張旅行に同伴できるまで回復し、ひと安心した私は、それまで控えていた単独での講演旅行に出るようになりました。
その留守中のこと、ハーバード大学の医学部教授が、「子宮頸がんは再発しやすいから」と、再発防止のために内部からの放射線治療を妻にすすめたのでした。「万が一の予防」という言葉に気持ちを動かされたのでしょう、彼女はうかつにもそんな治療を受けてしまったのです。
講演先のフロリダからボストンに帰り、私が慌てて病院に駆けつけたときには、すでに放射線治療は終わったあとでした。その二週間後、背中を走る経絡 (エネルギーの通路) に沿って、激しい痛みが襲うようになったのです。
医師は末期がんに特有の転移で、治療自体は正しかったと主張を譲りません。しかし、放射線を内部に当てるという暴力的な治療法が原因であることは、私の目にはあきらかでした。医師は妻の余命をニ、三ヶ月と宣告し、ホスピス (死を安らかに迎えるための環境づくり) の提案をしてきましたが私はそれを断り、彼女を家に連れ戻したのです。
それ以降は、私が再び処方したマクロビオティック食に戻ると、一週間ほどで痛みは消えました。医者の予想を裏切って、妻は命をつなぎとめ、車椅子ながら私とともに何度か旅行に出たこともあります。しかし、妻にはあまりにも短く、悔いばかりを感じ続けた日々でした。久司アヴェリーヌ偕子 (旧姓横山)、享年七八でした。

(引用元: 久司道夫『マクロビオティックをやさしくはじめる』2004年、200-202ページ、強調は引用者による)


久司道夫氏の文章からはマクロビを正当化し擁護しようという強い意思が感じとれる。そうでなかったら、病気で死んでしまった妻について「五黄のイノシシ生まれの彼女はなかなか頑固」とか「彼女はうかつにもそんな治療を受けてしまった」などという書き方で妻の責任を強調したりするだろか。仮にアヴェリーヌの死が彼女自身の責任によるものだったとしても普通はこんなひどい書き方はなかなかできないと思う。

医師が「治療自体は正しかったと主張を譲」らなかったと書かれているが、私には、むしろマクロビ自体は正しかったとして頑なになっているのは久司道夫氏の方ではないのかと思えてならない。


  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、 如一も何でもかんでもセイヨウイガクガーって
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 西洋医学を目の敵にしてるとこうなっちゃうわよ。
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ 
(:::::::::/ _ノ   ヽ_  \:::::::)それに、みち夫君だって、
\:/  (●)  (●)  \ノ 今では自分が大腸がんになって、
 |     (__人__)     |  素直に外科手術を受けてるのよ。
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ



         ____
       /     \ みなさん、ご心配をおかけしましたが、
      /  ⌒  ⌒ \ お医者様の迅速で効果的な手術のおかげて
    /    (⌒)  (⌒) \私は回復に向かっています。
     |       __´___    |お医者様には感謝していますよ。
      \       `ー'´  ,/
      /⌒ヽ        ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |

Dear Friends,

I would like to thank my sons for letting all of you know that I recently had a blockage removed from my colon. Through them I have received many warm and supportive messages and prayers from you and I am infinitely grateful for your kindness.

As I hope you can imagine, my decision to have surgery was not taken lightly. My colon was nearly 100% obstructed and the risks caused by my condition were potentially fatal. It became clear that surgery was the quickest and most effective immediate solution. Though the blockage turned out to be a malignant tumor, the medical doctors were able to remove all of it and I thank them for their expertise and support.

(引用元:http://macrobiotics.co.uk/letterfrommichio.htm)


       ____
     /ノ   ヽ、_\
   /( ○)}liil{(○)\
  /    (__人__)   \   ・・・
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   | 開いた口がふさがらないお
  \    |ェェェェ|     /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
(:::::::::/ _ノ   ヽ_  \:::::::)
\:/  (●)  (●)  \ノ   如一もいい歳なんだから
 |     (__人__)     | みち夫君を見習って
 \    ` ⌒´     / いいかげん素直になったらどうなの?
 /            /
 \       (__ノ




      ____
    /:::::::::  u\        みち夫みたいに西洋医学に頼らなくても
   /ノ└ \,三_ノ.\   ,∩__  ガンはマクロビで治せるんだお!
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   | 無双原理こそ宇宙の真理なんだお。
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |
   ヽ           i    丿
  /(⌒)        / ̄ ̄´ 
 / /       /



  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、へぇ、そうなのかい?
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ 
(:::::::::/ _ノ   ヽ_  \:::::::)
\:/  ( ―) ( ―)  \ノ
 |     (__人__)     |
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ



         ____
       /      \  たしか、如一の書いた
      /  ⌒  ⌒ \ 『新食養療法』にはガンに対する
    /    (●)  (●) \マクロビ的対処法が書かれていたんだお
    .|    :::⌒(__人__)⌒::: |   __
     \      `ー' / ̄ ̄⌒/⌒  /
    (⌒\     /  養  / 新 /  みち夫もこれを読めばよかったんだお
    i\  \  ,(つ 療  / 食 ⊂)
    .|  \   y(つ 法 /,__⊆)

ガン
 正食家には絶対にない。
手当ては芋パスター、干葉湯、生姜湯。

(引用元: 桜沢如一 『新食養療法-食による健康と自由-』(1978年) 150ページ)


ガン 正食家には絶対にない。
ガン 正食家には絶対にない。
ガン 正食家には絶対にない。


大事なことなので三回書きました。

       /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/    u  . ::::\:
     ;: |  u     u.  :::::::| :
      \.....:::::::::    ::::, /
      r "     .r  /゚。
    :|::|  u  :::::| :::i
    :|::|:    u.:::::| :::|:
    :`.|:     .::::| :::|_:
     :.,':     .::(  :::}:
     :i      `.-‐"




  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  あら、如一、
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ なんて書いてあったんだい?
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::)カーチャンにも見せておくれよ
\:/  ( ●) ( ●)  \ノ
 |     (__人__)     |  みち夫君もこれを読めばガンを治せたんでしょ?
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ







         /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/   j :::::\:::/\;゚:
      ;: |     。<一>:::::<ー>| : 
       \...::::::。゚~(__人__)~゚j
       r "    ;゜.` ⌒´,;/゜カ、カーチャン...
       i::: |::::      |::|:
      :|::: |::::.      :|::|:
      :_|::: |::::.      :|.´:
      :{:::  )::.     :',.:
      ゛‐-.`       i:


      _____
     / ノ' ^ヽ_\    カーチャン、ごめんお
.  ゚ / 。;'⌒)  (⌒ヽ\° 如一はカーチャンを救えなかったから
.  / o'゚~(___人___)~o°\゜せめてマクロビで他の人を助けたかったんだお
.  |     ゚ |/⌒ヽ|  ゚    | こんなはずじゃなかったんだお
  \     ` ⌒ ´    /




  γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽブワッ
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ  如一....
(:::::::::/ ─    ─ \:::::::) やっと分かってくれたのね
\:/。(。⌒) (⌒。) .。\ノ
 |     (__人__)     |
 \    ` ⌒´     /
 /            /
 \       (__ノ



       ____
     /      \  如一がしっかりしないから
   /  _ノ  ヽ、_  \ こんな間違った考えが広まってしまったんだお
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \
  |     (__人__)    | 如一は大馬鹿者なんだおっ
  \     ` ⌒´     /





      / ̄ ̄ ̄\  如一の教育が至らないばかりに
    / -―、  ―-\ みち夫は真の正食家になれず、ガンになってしまったのです。
   / ィてフ> i iィてフ> \  
   |    (__人__)    |  みち夫は如一の弟子なら
   \      ^     /   マクロビでガンを治せばよかったのです。
   /             \





           ,. -‐―――‐-、
        γ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
      γ::::::::::::::人:人::人::人:::::::::::ヽ
     .(::::::::::::/ _ノ三ニヽ、_.\:i|:|l:::)
      \:/  (◯)三(◯). .il l |i iノ
       |     .(__人__)'l i | | || l.
       \     `⌒_´ (._.,ィ⌒).l.
              ./〈 ..K, (⌒)ト、
             /  ヽ ノノ,_(⌒)◎)゜o
             /o゜((○',..ル_に)   .ヽ、
             /       ヽ こノ     ヽ
            .|      (__., 、__)    |
             \ .     ` ⌒´    /

おわり


マクロビは単なる"個人の自由"の問題か?

言うまでもなく、個人が何を食べるかは個人の自由に帰する問題だ。では、マクロビもそれで済まされる問題だろうか。

それでは済まされないケースの一つは、カーチャンが指摘したように、保護者が子どもにマクロビ食を与える場合だ。子どもは自分の意思でマクロビ食を選べるわけではないし、子どもが親とは別人格である以上、お決まりの「自己責任」を理由にした正当化は成り立たないからだ。子どもは元々発達段階にあるから大人以上に栄養に気を使わなければならないという事情もあり、大人と比べてマクロビ食が致命的な影響を与えやすいということもある。

もう一つのケースは、誤情報に基づいてマクロビが推奨されている場合だ。これはマクロビを実践している側というよりも、マクロビを推進・宣伝している側が非難されるべき問題だろう。例えば、糖尿病の患者が如一の教えに従って塩分過多の食事をとって病状が悪化してしまった場合の責任は、基本的には患者ではなくマクロビを薦めた側にあるはずだ。

実は前者の問題も、親がマクロビ食が有害だと知りながら故意に子どもにそれを与えるはずもなく、根本的には後者の責任によるところが大きいと思う。


後者の例でタイムリーなのは、マクロビによる放射能対策だろう。例えば、如一の妻リマの名を関する株式会社リマ・コーポレーションは4月に「放射能汚染に対するマクロビオティック情報」と題したページをウェブサイトに開設し*4マクロビオティック的放射能対策を掲載している。そこに掲載されている内容は、「塩気は放射能に有効」*5だとか、「味噌に放射能を体外に排出する効果がある!」*6だとか、挙句の果ては白砂糖で白血病になりかねない*7というもはや放射能関係なくね?とツッコミを入れざるを得ないことまで書かれている。

これらの対策が有効だとする証拠は私の知る限り存在しない*8。むしろ、これらに期待して適正な放射能対策を怠ってしまったり、偏った食事で体調を崩すリスクの方が問題にされるべきだろう。

*1:フランス語のMaison Ignoramus(無知なものの家)から。

*2:http://www.macrobiotic-academy.jp/

*3:松本一朗『食生活の革命児 桜沢如一の思想と生涯』 (1976年) 241ページ

*4:http://www.lima.co.jp/radioactive/

*5:http://www.lima.co.jp/radioactive/kira2_01.html

*6:http://www.lima.co.jp/radioactive/hashimoto_01.html

*7:http://www.lima.co.jp/radioactive/hashimoto_03.html

*8:味噌に関しては具体的にそれを検証し否定する情報もある。http://www.foocom.net/special/4379/

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