Not so open-minded that our brains drop out.

科学とニセ科学について書くブログ

ネタ

バイオ系ネタ動画への招待

The PCR Song The PCR Song - YouTubeBioRad社のサーマルサイクラーのCM動画。サーマルサイクラーとは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)でDNAを増幅するときに使用する実験装置のこと。どう見てもWe Are The WorldなPCR Songに全生物学界が泣いた。BioRad社のウェ…

ニセ科学だらけの桃太郎

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんがディプロマミルへ学位を買いに、おばあさんがEM団子*1を投入されて無駄にBODが上昇した川へ洗濯に行くと、川上から大きな桃がルイセンコルイセンコと流れてきました。「あれまあ、大きな…

バイオだらけの桃太郎

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんが実験室へピペットマンのチップ詰めに、アズワン ピペットマンM P1000M 1-6659-04出版社/メーカー: アズワンメディア: その他この商品を含むブログを見るアイビス ピペットチップ(…

やる夫で学ぶ遺伝子・DNA・ゲノム ~メンデル編~

「遺伝子」・「DNA」・「ゲノム」は、いずれも現在の生物学における超重要キーワードだ。これらのキーワードは互いに深く関係しあいながら、19世紀から21世紀の生物学史を彩ってきた。本シリーズでは、科学者たちの活躍を通して、これらキーワードの発見の経…

ホメオパシー的チョコレート

来るバレンタインデーに向けて当ブログのチョーイケテル男性読者の諸君は、今頃チョコレート輸送用トラックの手配に奔走しておられることだろう。しかし、心配すべきは輸送だけではない。チョコレートには、「白い魔薬」とも言われ化学式(C6H12O5)2で表され…

やる夫で学ぶマクロビの歴史と桜沢如一の生涯 3

戦後、如一はマクロビオティックの世界進出を本格化する。 マクロビの世界展開 如一は自身が世界各地に赴いて積極的にマクロビの普及に努めた他、MI*1という塾を設立して弟子たちの育成し、海外に派遣した。弟子の中で特に有名なのは久司道夫 (くし みちお) …

やる夫で学ぶマクロビの歴史と桜沢如一の生涯 2

第1回では、マクロビオティックの創始者 桜沢如一がその原形である食養と出会い、独自性をもった食事法・思想であるマクロビオティックが成立するまでを説明した。本エントリーでは、マクロビ自体からは少し離れて如一の破天荒な政治活動の来歴をご紹介する…

やる夫で学ぶマクロビの歴史と桜沢如一の生涯 1

マクロビオティック (マクロビオティクス、略してマクロビとも) は一般的には健康的な食事法の一つとされ、最近では「ハリウッドでも人気」というような触れ込みで日本でも紹介されることも多い。しかし、その触れ込みと「マクロビ」という単語の横文字の響…

モテる科学力を磨くための4つの心得「無精卵を食べられない女をアピールせよ」等

元ネタ: 『モテる女子力を磨くための4つの心得「オムライスを食べられない女をアピールせよ」等』 http://youpouch.com/2011/04/26/162331/ こんにちは、分子生物学を専攻しているMochimasaです。私はお金も権力もありませんしキモメンですが、科学に関して…

ホメオパシーとジェームズ・ボンドと抗酸化作用

フランスの免疫学者ジャック・ベンベニスト(Jacques Benveniste)は分子が一つもなくなるレベルにまで希釈した抗体溶液(つまり、ただの水!*1 )が白血球に作用して脱顆粒という現象を誘発するとする論文を発表した*2。この論文は、同様の極端に希釈した溶液を…

面接官「特技はホメオパシーとありますが?」

面接官「特技はホメオパシーとありますが?」 学生 「はい。ホメオパシーです。」 面接官「ホメオパシーとは何のことですか?」 学生 「自然療法です。レメディーで自然治癒力を高めます」 面接官「え、レメディー?」 学生 「はい。レメディーです。砂糖粒…

ホメオパシー支持者は『天動説を唱えたガリレオ』だッ(キリッ

由井寅子氏が代表を務めるホメオパシージャパン系団体、日本ホメオパシー医学協会が今度は週刊新潮の記事にコメントを出した。 http://jphma.org/About_homoe/jphmh_answer_20100819.html 新潮の記事に一定の評価を下す日本ホメオパシー医学協会 新潮の記事…

やる夫で学ぶホメオパシー4

下心からホメオパシースクールに通いだしたやる夫だったが、洗脳により完全にホメオパシーの信奉者になってしまった。そんなやる夫はスクールで入れ知恵されたホメオパシー批判批判をやらない夫に披露する。 |┃ ガラッ. |┃ |┃ ノ// ./ ̄ ̄ ̄ \ 現代医学の犬の…

レメディ職人の朝は早い。

レメディ職人の朝は、まず水との対話から始まる。 「ありがとう。今日もきれいだね。」 「水は何でも知っているんですよ。水に聞けば、今日のレメディの出来の良し悪しが分かるし、水への感謝の気持ちがなければいいレメディはできない。」 *1 しかし、水を…

やる夫で学ぶホメオパシー3

効果がないことが明らかなホメオパシーだったが、人間はそれを根絶するほど合理的ではなかった。ホメオパシーは欧米のみならず、日本にもじわじわと浸透しつつある。 ここからは現代、特に身近な日本での事例を交え、人がいかにしてホメオパシーを有効な治療…

やる夫で学ぶホメオパシー2.1

もちまさ夫が「やる夫で学ぶホメオパシー」の反響に驚いているようです。 ____ /⌒ ⌒\ お陰様ではてブたくさんつけてもらったお /( ●) (●)\ それにガジェット通信さんにも載せてもらったお! /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ | |r┬-| | \ `ー'´ /*1 …

やる夫で学ぶホメオパシー2

原子・分子の概念が確立し普及する以前のハーネマンの時代はいざ知らず、20世紀においてはホメオパシーに効果がないことは科学的にはもはや自明のこととなっていた。 / ̄ ̄\ / _ノ \ ホメオパシーに効果なんてあるわけないだろ、 | ( ー)(ー) 20世紀…

やる夫で学ぶホメオパシー1

ここではニセ科学、ニセ医療の一つであるホメオパシーがいかにして興り、20世紀初頭までにどのように批判されたかを概説する。 ____ / \ ドイツの医師のハーネマンだお。 / ─ ─ \ ハネ夫と呼んでくれお / (●) (●) \ みんなよろしくお。 | (__…

ジャングルの奥地に幻の爬虫類人類「レプティリアン」をみた!!

我々情報強者探検隊一行は、九州は鹿児島、魔境「阿久根市」へと向かった。その魔の密林に住むという未知の生物レプティリアンを捕獲するためである。レプティリアン*1の身長は15m、太古に生息した恐竜を思わせる姿を持ちながら、ビルをリモートコントロ…